ぶどうのワンピース

ワインの搾りかすを、山梨の銘菓に

「ワインパミスを再利用できませんか」。山梨県の若尾果樹園・マルサン葡萄酒の相談から、このプロジェクトは始まりました。ワインパミスとは、ワインの醸造過程で廃棄されるぶどうの皮や種のこと。山梨県では、年間約10,000トンものワインパミスが廃棄されているといます。 このワインパミスの活用を検討している際に、山梨県で活動しているWebマーケティング会社tremoroの代表である石橋さんと出会いました。石橋さんもちょうど山梨の新しいお土産づくりを構想していたことから、「ワインパミスを使ったお土産」というアイデアに共感。協業して山梨の新しい銘菓づくりに着手しました。ワインを絞った後のぶどうの皮を砂糖漬けにしてつくった、製菓材料「ぶどうのワンピース」が誕生しました。この商品は障害者就労施設KEIPEの皆さんに製造の一部を協力いただいています。 「ぶどうのワンピース」という名前は、ぶどうが皮をするりと脱ぐ様子がワンピースのように見えることから生まれました。この製菓材料を使って、パリパリ食感が特徴の「塩山グラノーラ」や、お酒のお供になる「おつまみレーズンサンド」を開発。今後は「ぶどうのワンピース」を活用した新商品の開発も予定しています。

ぶどうのワンピース
ぶどうのワンピース

ぶどうのワンピースができるまで

ワインの醸造過程で廃棄されるぶどうの皮や種「ワインパミス」を手作業で分別。「皮」の部分のみを砂糖漬けにして「ぶどうのワンピース」は作られます。

製菓材料「ぶどうのワンピース」

国産レーズンよりもお求めやすい価格で、ほぼレーズンに代替する役割をします。果肉がないため、レーズンに比べてジューシーさはありませんが、コクや渋みが感じられ、レーズンのニュアンスを焼き菓子やクリーム、パンなどに加えることができます。

塩山グラノーラ

自社開発した「ぶどうのワンピース」を活用したお菓子です。オーツ麦や、アーモンドを混ぜて、香ばしく焼き上げました。パリッとした食感が楽しく、食べる手が止まらなくなってしまう新感覚グラノーラ。

「おつまみレーズンサンド

ぶどうのワンピース共同開発の石橋さんが手がけた商品。「おつまみレーズンサンド」。「ぶどうのワンピース」をクリームにたっぷり使用。お酒によく合うレーズンサンドです。味はプレーン・トマト・味噌の3種類。

Producer & Recipe Development: Goki Inoue Pastry Chef: Kana Mochizuki Project Manager: Megumi Ishibashi, Momoko Inoue Manufacturing Cooperation: Ryo Wakao, Yuma Akaike Creative Director & Art Director: Aya Yagi Planner & Copywriter: Tsuyoshi Aota Designer (Graphic): Manabu Kimura, Takumi Sato Designer (Web): Itaru Tanaka Engineer: Fumihiro Kawasaki Illustrator: Chisato Nagano Photographer (Landscape): Kengo Tsutsumi Photographer (Product): Toru Sakurada Photo Producer: Yusuke Shimura