マッチャイナ

昼は町中華、夜は中華ビストロ。男鹿発、NEO町中華。

2025年、秋田県男鹿市に開業したホテル1階の飲食店【マッチャイナ】。「地元民と観光客が昼夜問わず利用できる飲食店」という要件に対し、「NEO町中華」というコンセプトを開発しました。 ネーミング・VI制作・什器と食器のセレクト・キッチンのアレンジ・レシピ開発・スタイリングまで、TETOTETOが総合的にプロデュースしました。

マッチャイナ
マッチャイナ

「待ち合わせ場所」としての飲食店設計

ホテルの1階という立地を活かし、地元の人が日常的に立ち寄れる場所でありながら、外から来た人にとっても記憶に残る体験ができる空間を目指しました。ホテルのロビーをカーテンで仕切るだけで中華屋の雰囲気をつくるという、制約をデザインに変える発想で空間を構成しています。

名前に、すべての思想を込める

「マッチャイナ」というネーミングには、複数の意味が重なっています。待つ場所である「待っちゃいな」、「街中華」と「ネオ中華」の融合、そして「MAD(熱狂的で変態的な味付け)China(中華)」。これらを組み合わせた複数の意味を持たせる形で設計しました。 名前を聞いただけでコンセプトの輪郭が見える——そこまで意味を込めることが、ブランドの入口をつくると考えています。

秋田の食材で、中華を再構築する

TETOTETOが力を注いだのは、レシピ開発とオペレーションへの落とし込み。中華料理のレパートリーは元々豊富にある。だからこそ、それをいかに現場で再現できる形に整理するか、そして秋田という土地にいかに馴染ませるかを考え、注力しました。 しょっつるを使えないか、秋田なら鯛やエビ・カニが使える、桃豚・錦牛という地元のブランド食材がある——そうやって秋田の食材をひとつひとつ掘り起こし、中華のレシピに落とし込んでいきました。仕込みの工程も含めてオペレーションを簡略化しながら、現場が無理なく回せる設計を同時に考える。その両立がTETOTETOの役割でした。

「全部を一度に出さない」という戦略

現在提供しているメニューは、開発した全メニューの約5分の1。より複雑な料理は、スタッフが成長し、オペレーションが安定してから順次展開する予定です。完成形を一気に出すのではなく、現場の成長に合わせてブランドも育てていく——それがTETOTETOが考える、長く続く飲食店のつくり方です。